竜王・名人ほか六冠
藤井聡太(ふじい・そうた)さんは、2026年10月16日時点で竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将の6つのタイトルを持つ棋士です。14歳2か月でプロ入りし、17歳11か月で初タイトル、21歳で8つのタイトルをすべて手にしました。このページでは、タイトル獲得の歩みと、2026年度の成績、これから観戦できるタイトル戦の日程をまとめます。
※タイトルの期数・段位・今年度の成績は、日本将棋連盟の棋士データベースの表示(2026年10月16日に確認)によります。対局の勝敗だけを載せ、棋譜や対局の内容は載せません。
プロフィール
| 生年月日 | 2002年7月19日(24歳) |
| 出身地 | 愛知県瀬戸市 |
| 師匠 | 杉本昌隆八段 |
| 棋士番号 | 307 |
| プロ入り(四段) | 2016年10月1日(14歳2か月) |
| 段位 | 九段(2021年7月3日に昇段) |
| いまのタイトル | 竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将(六冠) |
| タイトル獲得 | 通算37期 |
| 棋戦優勝 | 14回(朝日杯将棋オープン戦5回、NHK杯3回、将棋日本シリーズ3回、銀河戦2回、新人王戦1回) |
5歳の夏に祖父母から将棋を教わり、その年の暮れに瀬戸市の将棋教室に入りました。小学4年で奨励会(プロ棋士の養成機関)に入り、2016年10月に14歳2か月で四段になりました。中学生でプロになったのは、加藤一二三さん・谷川浩司さん・羽生善治さん・渡辺明さんに続いて5人目です。デビューから負けなしの29連勝は、公式戦の連勝の歴代1位の記録です。
タイトル獲得の歴史
初タイトルは2020年7月の第91期棋聖戦で、渡辺明棋聖(当時)を3勝1敗で破ったときです。17歳11か月での獲得は、タイトル獲得の史上最年少記録になりました。2023年10月11日には、第71期王座戦で永瀬拓矢王座(当時)を3勝1敗で破り、史上初めて8つのタイトルを同時に持つ「八冠」になりました。
| タイトル | 期数 | 獲得した期 |
|---|---|---|
| 竜王 | 5期 | 第34期(2021年度)〜第38期(連続) |
| 名人 | 4期 | 第81期(2023年度)〜第84期(連続) |
| 王位 | 7期 | 第61期(2020年度)〜第67期(連続) |
| 棋聖 | 7期 | 第91期(2020年度)〜第97期(連続) |
| 棋王 | 4期 | 第48期(2022年度)〜第51期(連続) |
| 王将 | 5期 | 第71期(2021年度)〜第75期(連続) |
| 叡王 | 3期 | 第6期(2021年度)〜第8期 |
| 王座 | 2期 | 第71期(2023年度)・第72期 |
タイトル戦で初めて敗れたのは、2024年の第9期叡王戦です。同い年の伊藤匠さんに2勝3敗で敗れ、八冠から七冠になりました。2025年10月には第73期王座戦でも伊藤さんに2勝3敗で敗れ、六冠になっています。通算37期は、渡辺明九段の31期を上回る数です。
連盟の棋士データベースには、竜王・王位・棋聖について「永世」の称号の資格を得たことが記されています(永世称号を名のるのは、原則として引退後です)。
2026年度の主な成績
| 棋戦 | 時期 | 結果 |
|---|---|---|
| 第84期名人戦七番勝負 | 2026年4月〜5月 | 糸谷哲郎八段(のち九段)に4勝0敗で防衛 |
| 第97期棋聖戦五番勝負 | 2026年6月〜7月 | 服部慎一郎七段に3勝0敗で防衛 |
| 第67期王位戦七番勝負 | 2026年7月〜9月 | 伊藤匠二冠に4勝2敗で防衛 |
| 第74期王座戦 | 2026年夏 | 挑戦者決定戦で広瀬章人九段に敗れ、挑戦はならず |
| 第39期竜王戦七番勝負 | 2026年10月〜 | 服部慎一郎七段と対戦中(第1局に勝って1勝0敗) |
連盟の棋士データベースでは、2026年度の成績は16勝4敗(勝率0.800)で、14連勝の時期もありました(10月16日時点)。名人戦の4連勝で、8つのタイトル戦のすべてでストレート勝ち(相手に1勝も許さない勝ち方)を経験したことになり、史上初めてだとされています。一方で、王座は挑戦者決定戦で敗れ、2026年度は王座戦の五番勝負に出られませんでした。順位戦は名人として挑戦者を待つ立場で、第85期順位戦A級の1位の棋士が、2027年春の名人戦で挑戦してきます。
次の対局とタイトル戦の日程
いちばん近いのは、第39期竜王戦七番勝負です。竜王6連覇がかかっています。七番勝負は、どちらかが4勝した時点で終わります。
| 局 | 対局日 | 会場 |
|---|---|---|
| 第2局 | 10月22日(木)・23日(金) | 三嶋大社(静岡県三島市) |
| 第3局 | 11月3日(火)・4日(水) | 仁和寺(京都府京都市) |
| 第4局 | 11月20日(金)・21日(土) | 霧島創業記念館 吉助(宮崎県都城市) |
| 第5局 | 12月2日(水)・3日(木) | 増上寺(東京都港区) |
| 第6局 | 12月9日(水)・10日(木) | 指宿白水館(鹿児島県指宿市) |
| 第7局 | 12月16日(水)・17日(木) | 常磐ホテル(山梨県甲府市) |
年が明けると、第76期王将戦七番勝負の防衛戦です。2027年1月11日・12日の第1局(さんべ荘・島根県大田市)から、3月30日・31日の第7局(将棋会館・東京都渋谷区)まで会場が発表されています。挑戦者は挑戦者決定リーグで決まります。2月〜3月ごろには棋王戦五番勝負も行われる見込みで、日程は発表され次第、棋王戦のページに載せます。
大盤解説会や前夜祭の申し込み方は、タイトル戦の観戦の基本にまとめています。
棋風・得意な戦法
居飛車を主に指し、時間をかけてじっくり考える棋士です。終盤の正確さに定評があり、かたよりの少ない強さだと言われます。先手では矢倉・角換わり・相掛かりを時期によって使い分け、後手では名人戦で雁木を指したこともあります。
- 羽生善治九段は2017年、藤井さんの詰みまでの寄せ方が、谷川浩司十七世名人の「光速の寄せ」に似ていると話しました。
- 谷川浩司十七世名人は2021年、以前は詰将棋で鍛えた終盤の力で逆転する勝ち方が多かったが、序盤の精度と急所をとらえる直感が磨かれ、勝ち方が変わってきたと評しました。長い時間集中を保てることも強みに挙げています。
- 練習将棋の相手を長く務めてきた永瀬拓矢九段は2022年、強さの理由に終盤の力と負けず嫌いを挙げました。
終盤の力の土台には詰将棋があります。詰将棋解答選手権では小学6年で全問正解して優勝し、のちに5連覇を果たしました。本人はインタビューなどで、鉄道が好きなこと、好きなミュージシャンはスピッツであることを話しています。
よくある質問
藤井聡太さんは、いまいくつタイトルを持っていますか?
2026年10月16日時点で、竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将の6つです。叡王と王座は、伊藤匠さんが持っています。
八冠になったのは、いつですか?
2023年10月11日です。第71期王座戦で永瀬拓矢さんに勝ち、竜王・名人・叡王・王位・王座・棋王・王将・棋聖の8つを同時に持ちました。2024年6月に叡王を失うまで、八冠が続きました。
これから永世称号の資格を得る可能性があるタイトルは?
名人は通算5期で永世名人の資格になるため、2027年の第85期名人戦で防衛すると条件に届きます。棋王は連続5期で永世棋王の資格になるため、第52期棋王戦で防衛すると条件に届きます。
対局の様子を近くで見られますか?
対局室は公開されないことが多いですが、会場の近くで大盤解説会や前夜祭が開かれることがあります。案内が出たときは、各会場のページに載せています。
師匠はだれですか?
杉本昌隆八段です。藤井さんは小学4年で奨励会に入ったときから杉本八段の門下で、杉本八段も同じ愛知県を拠点にする棋士です。2人は、師匠と弟子として公式戦で対局したこともあります。
2026年度の成績は?
10月16日時点で16勝4敗(勝率0.800)です。名人戦・棋聖戦・王位戦の3つの防衛戦をすべて勝ち、いまは竜王戦七番勝負を戦っています。
参考にした情報
- 日本将棋連盟 棋士データベース「藤井聡太」
- 日本将棋連盟 棋戦情報(竜王戦・王将戦・王座戦・棋聖戦・王位戦)
- ウィキペディア「藤井聡太」「名人戦 (将棋)」
- 熊本日日新聞(共同通信配信)「藤井聡太、竜王戦6連覇へ白星」

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